小児の歯の修復物

小児の歯の治療は大人の場合と異なる場合が多いのですが、お母さん方が疑問に思う事の一つに、詰めたり、被せたりする物が、歯科医院によってまちまちであることです。
大人の歯だと、保険と保険外と違うとか、前歯はプラスチックで、奥歯は銀歯でとか大体、どこでもいっしょです。
ところが、子供の歯、特に、乳歯の場合は同じ位置の、同じような虫歯でもやる事が、医院によって、あるいはその時々によって、がらりと、変わってしまいます。なぜそうなるのか?その理由として

  1. 乳歯であるから、一生使う歯ではない
  2. 永久歯と交換するまでの期間によって、内容が異なる
  3. その子供が治療に協力的であるかどうか
  4. 治療内容に保護者の方の意見が反映されてしまい易い
  5. 実際、どの方法がベストであるのか、確立されているわけでもない
  6. その他いろいろ

普通、乳歯に対する、修復物としては、

  1. プラスチック
  2. 銀歯(永久歯の場合は12%金が入っている合金ですが、乳歯の場合は金無しのもろい物しか、保険では認められていません。)
  3. 乳歯冠(工業的に作られた既成のもの)
  4. アマルガム(水銀、銀、錫などの合金で、環境汚染などの問題で最近はあまり使われない。)

などが主な物です。
それぞれ、簡便さ、丈夫さ、見た目のよさ、削る量の多い少ないetc.などで使い分けられます。
しかし、先に述べたような理由から、どれで直すのか?歯科医院に行ってみないと解らないということになります。
逆に言えば、大体どれでも直せるわけで、結局、保護者の方との相談と言うことになります。
自分(当院かなー)としては、あまり削らなくてよくて、長持ちする、乳歯冠がお勧めなのですが、ガバッと被さってしまうので、見た目を気にするおかーさんだと問題があるようです。子供本人はあまり気にはしないんですが。


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