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そう、歯医者は大変なんです・・・・・。「へー、普通のお医者さんとどこが違うの?」そう、聞きたくなりますよね。何が、違うのか。
まず、内科の先生みたいに、聴診器をあてて、こんこんとやって、「なんとかなんとかだから、これこれこれで、〇〇の薬を出しときましょう」なんてなことで終わることはまずありません。人間の体の中で、最も硬い歯と毎日格闘ですから。
細かい、ところの作業ばかりなので体力は使わないだろうと思うのはまちがいです。
歯を削る時は、タービン(所謂ガガガのドリルです)の先を、フェザータッチと言って、すごーく微妙に、軽ーく、センシティブにしておくんですが、その為には指先の力がすごく要ります。口の中は、ベロや頬っぺたそして患者さんの突然の動きなど邪魔をするものがたくさんあります。それに、影響されないように、フェザータッチを維持するには、すごいパワーが必要なんです。そして、脚もつま先で踏ん張っておかないと、柔軟に対応できません。僕の感覚からすると、治療が綺麗で素早い先生の、指とか手は、みんなゴツゴツしています。そして、でかい。「でかかったら、口の中に手が入らないじゃないか」そう思う方もいらっしゃるでしょう。実際に歯を削る場合、口の中に入るのは、タービンの部分だけにちかく、手はほとんど入っていません。
もうひとつ、大変なのは、歯の神経の治療で、なかなか先まで届かない時です。機械的にきちんと出来る物が在れば良いのだけど、現状では手が一番。ズーット、グリグリやるしかない。いっぺんに、クルクル回してしまうと、針(リーマー又はファイルといいます)が、折れてしまいます。だから、ネチネチ、グリグリやるしかないのです。
幸い、僕は肩が凝るという事が、全くないので、助かりますが、それでも疲れるには疲れます。
歯医者が大変な最大の理由は、他の医院に比べて、診療時間が長い事。歯科以外の医院なら、診療の効率化は、設備の拡充などいろいろな方法で可能です。しかし、歯科医院の場合、歯科医師が直接的に治療にあたるので時間が掛かります。時間の長さが、診察できる患者さんの数と比例します。そんな訳で、診療時間がどうしても長めに必要なんです。

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