受診する前に
患者さんが歯科医院を受診するときは、「痛い、取れた」などの何らかの理由があります。歯科医院には、通常、予診表といって、患者さんに記入してもらう用紙が用意してあります。通常のケースでは、この予診表と簡単な問診(口頭による質問)、必要であればレントゲンを含めた検査でほとんどの診断がつきます。しかし、時には確定診断が難しい時もあります。そんな時に、とても役に立つのは
- 痛んだ時の痛み方
- 痛くなる時間帯、ケース。誘発される場合は何によるのか
- 痛みが生じている歯の正確な場所(来院した時には、痛くなくて、どこだか解からない、という人が結構います。)
- その歯に関連した経過
などの記録です。来院した時に、慌ただしく、予診表に記入するより、患者さん自身が落ち着いて書いて来てくれたメモの方が、時には有効な診断材料になります。
以上は、歯が痛い場合ですが、治療内容に関して、細かい希望がある場合も簡単なメモがあれば、とてもスムーズに診療に入っていけます。例えば
- 必ず麻酔をして欲しい、笑気麻酔をして欲しい
- 治療計画を最初に出して欲しい
- 白い歯にして欲しい(これは誰でもそうですが)
- 入れ歯でなく、固定式のブリッジにして欲しい
- 出来るだけ、抜かないで欲しい
- 全体的に悪い所を治したい場合、一度にたくさん治療して、早く終了したいのか、少しづづき気長に治したいのか(一度にたくさんやれば、毎回の治療は、かなり悪い場合、ハードになります。)
- ディスカウントして欲しい・・・これはうーんですが。保険診療の場合は、内容によって決まっていますのでほぼ無理です。ただ、点数が低い(金額が安い)治療もあるにはありますが。でも内容がランクダウンしてしまいます。保険が効かない治療の場合は、ケースによりある程度対応可能かと思います。
- その他いろいろ
いずれにしろ、患者さんとのコミュニケーションが、一番大切です。
ホームページを見てから来る、患者さんは、いろいろ悩んで、ネット上で探した結果としての来院だと思います。当院に関して言えば、ホームページを見て来た旨を云ってもらえば、それなりの対処が出来ます。また、ホームページに関しての話題で話ができれば、はじめから良いコミュニケーションが取れるでしょう。