ステレオ

昔は、大概の家に、大なり小なりのステレオがありました。なぜか?昔は、音楽を聴く為の道具が、レコードであったからです。レコードは、今の、i-podやMDとは、比較にならない程大きく、マニアックで、それを聴く為の装置は、蓄音機から始まり大型のステレオまでありました。
僕ら、40代または、上の世代にとって、上等なステレオ装置は豊かさの現れの様な部分でもあります。
いつか、上等なステレオで、良い音楽を聴くんだという思いは、同年代の人(特に、理科系の男性)は、結構持っているのではないでしょうか。
子供の頃、家には、それ程立派でもない、ビクターのステレオがありました。それは、レコードプレーヤーも含めて全て一体型のものでしたが、小学生の自分にとっては、テレビとは違う、子供は触ってはいけない、家の中にある他の物とは違った佇まいに何か惹かれるものがありました。
大学入学後、生活費を切り詰めたりして、憧れの、シスコンなるものを買いました。当時の、シスコンと言うのは、皆、大型で、セッティングすれば、幅は最低でもSPを含めて2メートル前後。名前の通り、システムになっていて、デザインも統一されていて、インテリアとしてもなかなかのものでした。
自分が、購入したのは、トリオ(今の、ケンウッド)の、ステージマスターと言うもので、本当は、パイオニアのシスコンが欲しかったのですが、微妙に値段が高くて買えませんでした。もう、25年も前になります。今でも、その時、自分の部屋で音を出した時の、感動は忘れられません。この頃のシステムコンポは、オーディオラックも含めてデザインの一体化がとられていて、部屋を暗くした時のイルミネーションとしての綺麗さも考慮されていました。音は、多分、今、聴いたらひどい音なのでしょう。
機械としての内容はひどいもので、スピーカーは図体ばかり大きくて中はスカスカ。各ユニットも、パルプコーンで、見てくれだけは良くしないといけないので、3ウェイが基本。アンプも軽くて前面の大きさはオーディオサイズですが、しっかりしたバラコンと比べると軽く奥行もなし。カセットも2ヘッド(今や、カセット自体もうなくなってますが、良いカセットデッキは3ヘッドと言うのが当時の常識)。プレーヤーのカートリッジもMM(上級機はMCカートリッジ)でした。その時のステレオは、現在、オーディオタイマーとオーディオランプを残すのみで、後は全て、壊れたりしてなくなりました。

大学を、卒業して、勤務医になって暫くして、また、一通り揃えました。今度は憧れのバラコンです。
SPがオンキョーMonitor2000X、アンプがサンスイAU-D907XD,CDPがデンオンDCD1500、カセットデッキがパイオニアT-9090WR。
それぞれ、当時の超人気機種です。
SPのMonitor2000Xは、今でも、これを超える物は、限られた機種になると思います。最近のスピーカーの場合、コスト削減とスペースユーティリティーの為、これ程の強力なユニット&エンクロージャーは、この辺の価格ではあり得ません。巨大な34センチのピュアクロスカーボンウーファー、高域と低域の繋がりを自然にする為の、ハイブリッド型スコーカー、高域の伸びが良いプラズマナイトライテッドツウィーター。そして、強力無比、総重量42キロのがっしりしたエンクロージャー。背面バスレフに因る、朗々とした鳴りっぷりです。
サンスイのアンプは、昔からアンプはサンスイと言われていて、一般的な価格帯では圧倒的な人気を持っていました。
             
現在、その中で手元に残っているのは、デンオンのCDPのみ。
SPは、ウーファーのウレタンエッジが朽ち果ててしまい手放しました。
買った当時は、一生物と思ったのですが、引越しやら何やらで、暫く押入れに入れておいて、出してみたら、ボロボロになっていました。あの時は、がっかりしました。
メーカーでは、エッジの修理をしていましたが、結局、また、時間が経てば、ボロボロになるのがわかっていましたので、Monitor2000Xの音質は、気に入っていたのですが。
Monitor2000Xの音は、明るく開放的。ウーファーも、口径が34センチもあり、尚且つ、ピュアクロスカーボン製ですので、分割振動も皆無で、怒涛の低音。そして、珍しい、ハイブリッド型スコーカーで、上と下との繋がりも自然。ツウィーターは、プラズマチタン製で、かなりの再生域を持っていました。とにかく、ハイコストパフォーマンスの代名詞のようなSPで、これを上回る物は、定価で、5倍位のものでないと無かったような気がします。
アンプは、サンスイの一般用フラッグシップ。昔は、アンプと言えば、サンスイと決まっていました。購入当時は、ヤマハのAS-2000と言うモデルを第一候補にしていましたが、試聴して変更。

現在使用中のシステム

  1. スピーカー:ステレオの中で最も大事な部分です。スピーカーで、そのシステムの性格が決まってしまい ます。前に、使用していたのが、Monitor2000Xですから、少なくとも、メインは、それ以上のものにしたい。その結果・・・。
    DS-V5000(ダイアトーン):メインのSPです。http://www11.plala.or.jp/se_ke5583/DIATONE/diatoneds/ds-v5000.html
    ダイアトーンと言えば、昔から、高性能SPの代名詞。しかし、同じ価格帯だと、必ずワンランク下のモデルになってしまう、国産のSPのブランドです。DS-V5000は、その中で、一般家庭に設置できる大きさの上限で、尚且つ、ダイアトーンのDSシリーズのノウハウが全て詰まった機種です。高解像度、ワイドレンジ、ハイスピードetc.およそSPに求められる全ての質を具現化しようとしたモデルであると言っても過言ではありません。元々、ダイアトーンのDS-3000と言うモデルに憧れていたので、その後継機種がこれになります。4Way大型ブックシェルフの密閉型で重量は、1本82キロもあります。ただ、一般的な、ブックシェルフと違って、足と言うか袴を履いていますので、底面にフェルトを付けると、フローリングなどの滑る床での移動はむしろ楽です。
    4Wayと言うと、4つのユニットから音が出るので、それぞれをまとめ上げるのは大変です。大学を卒業したばかりの頃、知り合いの家で、ビクターのZero1000と言う、4WaySPを聴かせてもらいました。金粉を撒き散らすと言うか、とにかく華やかで煌びやか。音の綺麗さ、微細さは圧倒的でした。ダイヤトーンのSPは、ハードドームに、ボロンが使われています。非常に硬い素材で、中高域の再現性は素晴らしいものですが、硬い分もろくて、破損しやすく、現在は、ボロンを使用したダイヤトーンのSPは数が少なくなってきています。
    低域を受け持つのは、ダイヤトーン独自のアラミッドハニカム振動版です。これは、軽くて、強靭。他のメーカーもいろいろ工夫をして、カーボン製などの素材で、振動板を作りましたが、軽さと強さを併せ持った物としては、随一。強靭さでは、オンキョーやヤマハのカーボンも負けてはいませんが、軽さでは決定的なアドバンテージがありました。
    オーケストラを聴くと、このSPの良さが一番解かります。配置が、よく解かるし、音の混濁も感じません。デジタルアンプにしてからは、音の鮮度が高すぎて、気味が悪いくらいです。4Wayで、ウーファーの口径を、本体の大きさの割りに、欲張っていないので、切れが良く、解像度抜群の低域が出ます(まあ、逆に欲張って38センチ口径位にして、低音でまくりでも良かったのですが)。低音の量としては、前のMonitor2000Xに負けている気がしますが、分解能、精密さでは圧勝のようです。それと、伸びも違います。それは、超低域の入っているCDを聴くと解かります。代表として、テラークレーベルのチャイコフスキーの1812年(クンツェル指揮、シンシナチオーケストラ)=大砲の実射音入り、をかけてみると、Monitor2000Xでは、景気良くウーファーが動いて、音としてドスン、ドスンと鳴り響いたのが、DS-V5000だと、あまりウーファーは動きませんが、部屋全体が振動する感じになります。実際の、大砲の音は、音と言うより、振動部分がメインなので、より近い再生をしていると言えます。注意しなければならないのは、振動は、体でしか感じないので、夜などに再生すると、こちらは心地よい、原音再生などと思って聴いていたら、周りは地震と思って大変な事に・・・。
    これの、上のモデルに、DS-V9000と言うのがありますが、それになると、重量も1本120キロ超。大きさも、一般家庭では??です。ダイヤトーンは、それよりずっと前に、DS-5000と言う大型4Wayを出していました。DS-5000は、自分からすれば、非現実的憧れでした。
    現在、ダイアトーンは、一度生産を中止して、新生ダイアトーンとして蘇りましたが、本格的に、オーディオに戻って来たわけではありません。
    現在、国内メーカーは、大型のブックシェルフの生産を、殆どしていません。
    時代が変わって売れないのもあるのかもしれませんが、中古市場では、国産の大型SP(特に、ダイヤトーン)は異常な人気です。体で感じるような音は、大型SPでしか得られない物です。
                                                                                 
    SX-V1XM(ビクター):室内楽など、小編成ものを、適度な音量で聴く為。

この、SPは、小型でありながら、ゆったりとおおらかに鳴るところが特徴です。日本製のスピーカーとは思えないような、鳴り方です。弦楽器、小編成に関しては相当な実力を持っています。特に、チェロの音などはかなり良いです。バッハの無伴奏チェロ組曲なんかは最高。ソナス・ファーベルなどの、海外小型ブランドSPと肩を並べる存在と言われました。エンクロージャーは、木目の綺麗なマホガニー製で高級感バッチリ。フロントバッフル面は、真ちゅう製で、共振を防いでいます。ゆったりと、鳴るのは、やはり、バスレフだからかもしれません。大変、評価の高いSPですが、大編成物を音量を上げて聴くと、メインのV-5000とは、明らかな差が出てしまいます。「さあ、聴くぞー。」と、気合が入っている時は、V-5000、マッタリしたい時は、ビクターそんな感じで使い分けています。
後、このスピーカーの素晴らしいのは、ボーカル。音の出方なのか、女性ボーカルの艶っぽさ相当な物です。


SB-M01(テクニクス):http://www11.plala.or.jp/se_ke5583/TECHNICS/speaker/sb-m01.htmlビクターのより更に小型で、重量も2キロ程度ですが、鳴りっぷりは、そんじょそこらの中型SPに負けません。ロングストロークのウーファーの為に、結構、低音が出ます。超低域の入っているソースを鳴らすと、ウーファーのストロークが凄くて、壊れるんじゃないかと、心配になります。
家では、DS-V5000の上に鎮座していますが、鳴りっぷりが良いので、人に聴かせると、当然、大型のDS-V5000の音だろうと思うようで、これが鳴っているのだと解かると、皆さん驚きます。ボディーは、かなり艶のある木製で、イタリアンテイスト(?)。超小型ですが、音量を上げていっても破綻しないのがこのスピーカーの凄いところ。
でも、所詮小型。比べてしまうと、大型との違いはあります。使用目的は、夜間などの、小音量時の再生。音量を絞っても低域が痩せません。超小型スピーカーをメインで使用したい人には、自信を持ってお薦めできるスピーカーです。
4番ユニットのヤマハが、音は綺麗だけども、低域に不満が残るので、家で音楽を聴く時間も、それほどないので、これを病院の方に持って来ようかとも考えています。


mercuryM1(タンノイ):これは、サブシステム用SPです。これは、ビクターSX-V1XM以上にマッタリです。解像度とかの話になると厳しいですが、流石、小さくてもタンノイ。低音も結構出ますし、音楽を、ゆったり、心地よく聴かせてくれます。
日本製に


BOSE121WestBorough:現在、日本で一番知れているスピーカーと言えば、BOSEだと思います。カラオケ屋さんや、喫茶店(んん、殆ど死語?)で一番よく見かけます。また、白いBOSEのロゴが格好いい。そこで、我が家にもと言う事で・・・。
音は、11.5センチのフルレンジ一発ですから、上にも下にもそれ程出ては居ませんが、流石ボーズ博士、ポップス系は気持ちよく聴かせてくれます。ただ、このWestBoroughシリーズの、針葉樹系の高級感溢れるボディーは、プラスチックのシール。買ってから暫くして、ベリッと剥がれて愕然としました。

MONITOR500(オンキョー):前にメインであった、MONITOR2000Xの音がなかなか忘れられず・・・2000Xの縮小版ともいえる機種です。音質は、かなり華やか。きらびやかな音が出ます。
小型SPですが、ウーファー口径は23センチもあり、使用されているマグネットも超強力。オーディオ全盛期の頃の製品なので、手抜きがなく、また、面構えが良いです。
かつてのオーディオブームの時は、598戦争と言う物があって、59800円の金額の中で、どれだけ、大きく重たいSPが出来るか、大きければ大きいほど良い。そんな、時代に、1本90000円と言う価格で売り出された、内容・質重視の小型SPです。もし、このSPが現在売り出されたら、ベストセラー間違いないと言えるでしょう。小型でありながら、低域の質も量もレベルが高く、強力な磁器回路のお陰で、素晴らしい解像度を見せます。音がグングン前に出てきます。このSPは実際にかなり大きなSPにも負けないような力があります。SPの基本に忠実に従って作り上げた名機中の名機だ思います。
4番ユニットのSPをこれに入れ替えてみました。・・・デカイ。
でも、音は流石。クラシックだと特に違いが解かります。
しかし、でか過ぎるので期間限定かな。
タンノイと入れ替えました。


NS-pf7(ヤマハ):4番ユニットに設置してあります。フルレンジ一発なので、抜群の定位感。小口径なので、低域は望むべくもないですが、微細で綺麗な音で、女性ボーカル物は大得意。ただ、ビクターの艶っぽさにはかないません。この、スピーカーは、マホガニーの無垢材から削り出して作られていて、インテリアとしての美しさが素晴らしい。
4番ユニットのSPは、今はタンノイですが、時々変更するか、ダブルにします。
H20年3月、結局、4番ユニットにまた、オンリーワンとして帰ってきました。サイズ的にぴったりなのと、能率がボーズのSPと合っているのでこれになりました。H20年5月に、SX-WD5と交代。


230sq(ボーズ):病院の天井に付けてあるスピーカーです。小さいですが、ちゃんと2ウェイになっていて、ボーズらしい生きのいい音を聴かせてくれます。周りが、アクリルのクリスタル調でインテリア性も高いです。

SX-WD5(ビクター):振動版までもが、木で出来ているSP。木のぬくもりが感じられる音色とか言う事で、癒し系なのでしょうね。ヤマハほどミニミニではありませんが、小さいです。エンクロージャの仕上げも良くて所有する喜びの感じられるSPです。振動版の材質としては、物性的にはかなり不利だとは思いますが、よくココまで追い込んだなって感じです。サイズ的には、タンノイとどっこいどっこい。超低音は出ませんが、そういうチューニングなのか、重低音は結構出ます。ナチュラルな中域が持ち味です。4番ユニット用に昇格しました。

  1. アンプ:これは、難しい。機種の違いによる、ブラインドテストなるものがあるのですが、1万円以下のアンプと数百万円のアンプとの違いが解からなかったりします。昔は、アンプは、電源部が命と言う事で、高価で大きな重いセパレートアンプこそ最高のものであると信じられていましたが、現在は、デジタルアンプの出現により、大きなセパレートアンプは、過去のものに成りつつあります。

TA-FA1200ES(ソニー):以前は、サンスイの、AU-D907XD→AUX-1111MosVintageと言うものを使っていましたが、経年により故障。修理して使うか、更に上の、セパレートアンプにするか、あるいは、新種であるデジタルアンプにするか、結構悩みました。でも、時代はデジタル、とりあえずデジタルアンプでは定評のあるソニーの中堅機種を購入してみました。SPの価格に対してかなり安いのですが、心臓部は、最上位のAVアンプに採用された、32ビットのS-MasterProと言うのが使われていて、SPのドライブ能力が凄いという触れ込み。実際使用してみるとDS-V5000を軽々と鳴らしている感じがします。その分、SPの実力の差がモロに解かるので、能力の低いSPを聴く気がしなくなると言う欠点があります。デジタルアンプはスピーカーからの逆起電力の影響を受けない(なんだかよく解かりませんが)との事です。大きなスピーカーの場合、普通のアンプだと、アンプ自身がドライブさせたスピーカーに、逆に影響を受けてしまうと言う現象が起きてしまうので、力の有るアンプでないと、大きなスピーカーは、正しく制御できないとの事です。そのため、昔であれば、良いアンプ=巨大で重い=高価なのが常識でしたが、デジタルアンプの出現により、その図式は崩れてきています。このソニーのデジタルアンプは、意外にも評判は悪く、みそくそに言われていますが、自分は、十分満足。値段が安くて(それこそ1万円以下とか)、評価が高い物も有りますが、入力数が少なかったり、デジタル入力が無かったりで、オーディオ的楽しみ(いろいろ繋ぎ変えて比べる)が少ないのが×。このソニーのデジタルアンプは、そういった部分をしっかり解かっています。


A-933(オンキョー):診療室のBGM用のアンプです。設置する時に、業者さんから「こんなに、良いのでなくても・・・。」と言われました。2系統のスピーカー出力を持っていて、低インピーダンスに強い小型の機種がこれしかなかったんです。
でも、正解でした。再生音は、ノイズも殆どなくしっかりしています。流石、デジタルアンプ。

  1. CDプレーヤー:SP程違いは出ないのと、機種それぞれに味があるので、面白みはあります。

SCD-XA777ES(ソニー):時代はSACDと思って購入はしたものの、主流はやはりCD。SACDの音は良いと評判の機種ですが、CDに関しては、さっぱりし過ぎかも。


DCD-S10VLimited(デノン):CDプレーヤーと言えば昔から強いのが、デノン。その、デノン最後の、CD専用機です。SCD-XA777ESの、CDの音が弱いと言うことで、最初に買ったDCD-1500でも好印象だった、デノンのCD専用最終兵器を・・・。
再生してみると、音が濃い。ぎっしり詰まっている感じがします。この、傾向は、DCD-1500と変わりません。ボディーが濃い金色で音の傾向と合っています。

C-733(オンキョー):診療室BGM用に購入したアンプA-733の同じシリーズのモデルです。シリーズモデルですが、単品コンポとしての性格も併せ持っている、しっかりした性能です。

DCD-1500(デノン):今はデノンですが、昔は、デンオンです。かなり前の機種です。大学を、卒業してすぐに購入しました。定価は、10万円以下の普及機ですが、音質の良さで人気でした。最近は、動作が、鈍くなってきて、そろそろお役御免かも。今の、機種と比べると、重心の低い、音の一粒一粒が大きいはっきりした解かりやすい音です。まあ、ある意味かなりデジタルっぽい音と言うことになりますが。

1グラフィックイコライザー:なぜ今更グライコ?と思われる方もいらっしゃるのでは。音を聴くのには、必要のない要素ではと。だが、この、グライコなるもの、システムの中に置いている時の存在感は当然グラフィックですから、圧倒的です。学生の頃、綺麗に踊るインジケーターを見て、どうしても欲しくなり、ADCと言うメーカーの安いのを買いましたが、それの赤いスペアナの上下を見て、独り悦に浸っていました。


SE-99(サンスイ):12ポイントのグラフィックイコライザーです。マイク付きで、音場補正などが出来る機種ですが、この機種の一番良い所は、グラフィック部分の上下幅が大きくて、その為にスペアナの動きが大きくて綺麗な所。値段も、この手のグライコの中では高い方(定価10万位)なのであまり売れなかった様です。自分の知る限りでは一番綺麗なグラフィックを持つイコライザーです。その下の機種に、SE-88(14ポイント)と言うのが有って、それはかなり売れた様ですが、88は表示が左右独立ではないので、見た目の華やかさでは、99の方が上。88のリモコンの使い勝手の良さはなかなかのものでしたけが。このグラフィックイコライザーなるもの、実際には、アンプにデジタルの自動音場補正機能が有るので、昔のアナログのグライコの補正は、音質劣化の元にもなるので、あまり使う気にはなりません。本当に、グラフィックです。

SEA-E7000(ビクター):コイツは、たった7ポイントの表示ですが、小型ながら、なかなか点滅は綺麗です。上のサンスイと両方とも動作させると、かなりベタな感じにはなりますが・・・。

サラウンドプロセッサー:はじめて、この手の機械が出て来た時は衝撃的でした、音の時間差攻撃。スピーカーを複数個つなげることにより、いろいろなシチュエーションを疑似体験することが出来る。今は、AVアンプにその機能が付いているので、プロセッサー自体は、なくなりつつあるのかも。

DSP-2000(ヤマハ):メインアンプから、ラインで取り出して、デジタルディレーを利かせて、サラウンドスピーカーに繋ぎます。この方法のメリットは、ピュアオーディオ的な音質に不安の残るAVアンプを使用せずに、メインアンプは、普通の2CHアンプを用いて、サラウンド用にもう一台追加する事によって、ピュアの部分の質を確保できる点にあります。
この、DSP-2000の良い所は、SN比の良さ。折角、サラウンドさせた音が、ノイジーでは意味がなくなってしまいます。最新のAVアンプを使用した、サラウンドと比較してしまえば、かなりデジタルっぽさがあるのでしょうが、結構遊べます。
サイドウッドも付いていて、しっかりした作りなので、一番高く見えます。

チューナー:FX-711(ビクター)これは、とり合えずという感じ。昔から、チューナーといえばトリオですが、元々ラジオの音は、FMと言えどそれ程良い物ではありません。この、ビクターのチューナーは、マイナーですが機能も充実。王道のケンウッドに似たデザインもなかなか。

追加・・・HDDコンポ
NAS-M70HD(ソニー):子供用に買った物です。内容的には、音楽専用パソコンかな。
CDなどの、デジタル音声を圧縮して録音保存。圧縮しても、これで聞く曲目は、子供用なので、歌謡曲がメインなので、粗は出ません。多機能で、パソコンで出来る音楽操作を、ミニコンポにした感じ。しかし、元々付いている、スピーカーがコストダウンの為に極めて貧弱で、その割に中途半端に大きい。

そこで、超ミニミニスピーカーの代表、
NS-10MM(ヤマハ):これは、、元々サラウンド用のスピーカーですが、なかなかの高音質。流石に、低域は全然出ませんが、しっかりした作りで、奥行きも含めた大きさが、本当にミニミニなので、デスクスピーカーとしてはうってつけです。

ケーブル類:この辺に深く入り込みすぎると、完全にマニアの世界です。自分の場合は、あまり気を使ってません。しいてあげると、SPケーブルだけ太いのを使ってます。どれくらい太いのか?おそらく、マニアでない人が見たら、ビックリするのではないかと思います。1.5センチくらいはあります。