当院の診療用のチェアユニットは、4台中3台がラポールと言う名前が付いているものです。
このチェアユニットは、カウンセリングにも使える多機能型ですが、通常のユニットとしての機能もトップレベルです。形態が従来の物と大きく異なるのと、多少設置コストが高い為、導入している歯科医院の場合でも、一部だけこのユニットにしているケースが殆どです。
当院では、患者さんひとりひとりに十分な説明を行い、納得の上で診療に入るためには何が必要かと考えてこのユニットを過半数導入しました(残りの、1台のユニットは、CSアバンセと言うユニットで、こちらも、イスが回転こそしませんが、やはりカウンセリング機能が重視されていています)。

ラポールとはフランス語で

心理学で、人と人との間がなごやかな心の通い合った状態であること。親密な信頼関係にあること。心理療法や調査・検査などで、面接者と被面接者との関係を言う。

と説明されています。
つまり、信頼関係、信頼そのものです。
しかし、機械のみで信頼関係はけっして得られはしません。患者さんの、信頼が得られるように、努力していきたいと思います。
チェアユニットのラポールは、カウンセリングをスムーズに行うために、チェアが回転します。
そのため、他のユニットと比べると動きが少し緩やかかもしれません。
Consulting Positon
患者さんの後ろからでなく、
威圧感が少ない、90度のポジションから、
説明ができます。
パソコンを使った説明もスムーズです。
患者さんとドクター間の部分のテーブルが、
特に広いので説明用の本や模型なども
丁度良い場所にドンと広げられます。
このポジションは、会話がしやすく、患者さんも
気楽に質問できるようです。
6 o'clock Position
顔貌や義歯の噛み合わせ
などのバランスを見るのに、大事なポジションです。
Patient Education Position
ブラッシング指導などのポジションです。
うがい用の
ボールが出た状態になります。
Treatemt Position
通常の診療ポジションです。
左側のアシスタントサイドに、動きの邪魔になる
部分が無いので、バキューム操作を含めた
ポジショニングの自由度が大きいようです。
ドクターも従来考えられなかった
4時5時のポジションからスムーズに診療でき、
抜歯などの外科処置に大変有効です。
180 degrees automatic chair movement
for all dentistry work
Rotation of Chair
チェアが回転し、うがいのボウルが、連動して
出てくる時には、サンダーバードの出撃場面を
思い浮かべてしまいます。(年齢がばれますね。)
Rotation of Chair2
このチェアユニットのメーカーは、流し台や美容業界で有名なタカラベルモント社です。
歯科関係では、後発組ですが、その分、既成概念にとらわれない斬新なユニットを作っています。
基本的に歯科専業のメーカーではないので、タービン、エンジンなどのパーツは、
国内外で優秀さが認められたものを自由に選べます。
また、仕様は、各医院向けに細かく変更でき、当院でも医院紹介をご覧になっても解かる様に、
下の、オリジナルとはかなり違ったものになっています。
このユニットの凄いところは、多機能で大きな
テーブルを持ち、アシスタントユニットが独立して
いながら、設置スペースは、従来の物と殆ど変わらず、
奥行きに関しては従来型ユニット以下。
対角線設置でスペースを最大限に活用できる
ようになっているため、ユニット間にパーテーションを
入れたのにも関わらず、以前より広々とした空間が出現
しました。